今回は、雨漏りの原因箇所が2ヶ所あった、ちょっと変わった雨漏り修理事例をご紹介します。
ご相談いただいた方は、東京都江東区にお住まいの方です。
少し強い雨が降ると、1階の出窓周りで雨漏りするといったご相談でした。
しかし、窓枠と言っても今回は、窓枠の上部からポタポタと雨漏りする訳ではなく、どちらかと言うと、出窓の下部に水たまりが広がるような雨漏りとのことでした。
外部を見て周ったところ、雨漏りの原因箇所となりそうな箇所が2ヶ所程、見当たりました。
一つ目がサッシ周りのシール打ちされている箇所です。そして、もう1ヶ所は出窓に取り付けてある霧除け板金でした。
両方とも劣化が見られ、特に霧除け板金に関しては、手で軽く持ち上げると今にも取れてしまいそうな状況でした。
そこで今回は、散水調査によって雨漏り箇所を特定することをご提案させていただきました。
まずは1ヶ所目の窓枠周りです。水をかけ始めて数分後に出窓の窓枠周りが水だらけになってしまいました。
次に、霧除け板金です。こちらに関しては水をかけ始めてから1時間が経っても水が出てきませんでした。
さらに10分程度様子を見ても水は出てこなかったので、霧除け板金からの雨漏りは今回関係ないと判断しようとした瞬間、ジワリと窓枠下部に水が広がってきました。
やはり、霧除け板金も雨漏りの原因箇所だったようです。
窓枠シール打ち修理後写真
霧除け板金設置後写真
今回のご依頼者の方の希望もあり、雨漏りの原因箇所のみの部分修理によって雨漏りを止めました。
ここで、部分修理についてのメリットとデメリットをご説明します。
まずは、メリットについて。それは、単純に工事代金が安く済むことです。
部分修理の場合、最低15.000円で雨漏りを止めることができる場合もあります。
次にデメリットについてです。それは、雨漏りの再発保証期間が長く設けられないところです。
部分修理や補修工事の場合、コーキング材やブチルテープ(防水テープ)などを使った修理になるため、耐久年数は期待できません。劣化してしまうと雨漏りが再発するため長期的な安心を得ることはできません。
また、建物の構造によっては散水調査の時に発見できなかった雨漏り箇所があったりする場合があるため、リスクはあります。
どうしても、現地調査に伺った時の我々の判断になってしまいますが、今回のご依頼者の方の場合は、散水調査によって確実に雨漏り箇所を特定出来そうな構造でしたので、散水調査を提案させていただきました。また、必要のない修理をしないためでもありました。
今回の散水調査を含んだ雨漏り修理工事。散水調査も含めておよそ100.000円でした。
ちなみに、新規で設置した霧除け板金に対しての雨漏り再発保証期間は10年間です。
今回の工事料金:100.000円
今回の工事日数:1日間
雨漏り再発保証期間:10年間
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